台風はおおよそ進路予想がつきます(近年はそれが不明)ので、特に飛ばすのに多額の費用が掛かっている国際線では、出発時間を遅させても運航させるのが常でしたが、どうやらその考え方も違って来ています

お金持ち航空会社では、早々と運休決定が為されます

 

日本の大きな空港での離発着枠がまだ余裕があった頃には、台風の進路と速度の計算上では、到着する時間には台風は過ぎ去っているだろと海外から出発したら、ノロノロ台風で着く筈の空港周辺に未だ台風が居座っている場合には、本来の到着空港と違う空港へ着陸する運用措置を取るケースが結構ありましたが、今ではあまりそんな運用方法は聴かなくなりました、

ギリギリのコストで運用しているので、搭乗者には本来の空港までの電車賃や深夜到着なら宿泊費用も飛ばした責任上、航空会社が負担する事になりますから、そんな余計は出費は御免とばかりに、運航決定は通常は遅いです

企業法人の海外出張旅行を請け負っています旅行代理店各社では、悩ましい数日が続いています、

日本の交通インフラ、特に鉄道事業者では「計画運休」なる、新しい運営の方法が多く成って来ています、要は早めに運休を決定してしまう事なのですが

これが海外航空会社となると、その運用コストとの費用対効果を常に見極めて営業しています、運休することはとても簡単ですが、運休したその日のその便の収益は飛んでしまいますので

多くの航空会社では早めの運休決定は、今尚、為されません、搭乗者や代理手配している旅行代理店には悩ましいのですが、仕方がないです

嫌なら、別の日に変更すれば良いのですが、それがそう簡単には行きません、取消に際しては、運賃の廉価訴求を全面に押し出して販売している、いわゆる安もん航空券には返金がなされない券種がとても多いからです

天変地異などの不可抗力的な要因なら、払い戻しや数ケ月先まで有効期間で使用出来る様に、利用延長して貰える措置が講じて貰えるのですが、

自分で勝手に飛ばないだろうと決めつけて、当初の搭乗日を変更してしまうと、全額返金がなされないケースがあります

 

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村松社長

旅行産業界に身を置いてはや45年。シンガポール航空社の日本でのB2Bリーディングカンパニーから京都の制御機器メーカー傘下旅行社を経て起業して以来早くも28年目に入りました。このコロナ禍で本当の旅行情報を発信するために旅行WEBマガジンを令和3年に立ち上げる。専門は海外の出張など。趣味:散歩ついでのお地蔵さん・神社お詣り、銭湯巡り、映画鑑賞。