イスラエル「ファイザーワクチンの4次接種、オミクロン株を防げない」
新型コロナウイルス感染症ワクチンの4次接種まで行なっているイスラエルで「4次接種がオミクロン株の感染を防ぐことはできない」という研究結果が公開された。
2022年1月17日(現地時間)イスラエルの現地メディアによると、医療陣150人を対象にファイザーワクチンの2次ブースター試験接種(追加試験接種)を実施したイスラエル最大の医療機関“シェバ・メディカル センター”はこの日、先のような内容による予備自体調査の結果を発表した。
この調査の結果、4次接種者の1週間後の抗体数値は3次接種の1週間後より高い水準であった。
しかし「この水準の抗体では、オミクロン株の感染を ”予防”するには十分でない」と研究陣は結論を下した。
このセンターの新型コロナ4次試験接種の責任者は「以前に出現した変異株には非常に効果的であったワクチンが、オミクロン株の予防には効果的でなかった」と語った。
新型コロナ「ワクチン模範国」イスラエルで重症者・死亡者急増
イスラエルで新型コロナ重症患者が急増し、史上最大値を記録した。
「ワクチン模範国」と呼ばれるほど、ワクチン接種率が高かったが、オミクロン株流行時に、防疫制限を緩和した影響を受けたと分析される。また、ブースターショットの効果が落ちたという主張も出ている。
2022年2月5日(現地時間)dpa通信は、イスラエルの新型コロナ重症患者は史上最大の1229人と集計されたと報じた。100万人当たり、一日の死亡者数も5人水準まで増えたと付け加えた。
イスラエルは2020年末からワクチンの普及に乗り出し、高い接種率で集団免疫に近接したという評価を受け、1・2回目、ブースターショット接種も最初に施行した。
英国高級日刊紙デイリー・テレグラフは、オミクロン変異が流行する状況下で、防疫制限を緩和し、状況が悪化したと分析した。
イスラエルは先月、ワクチン接種を終えた外国人の入国を全面許可した。また今月に入り、ワクチン未接種者の公共施設の利用を制限する「グリーンパス」の適用対象を縮小した。
一方、ブースターショットの効果が落ちたという主張もある。昨年8月に接種した一次ブースターショットの効果が、時間が経つにつれ、減少しているのではないかという分析だ。
村松社長
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