【米議会】「米コロナ対策元トップは大量殺人罪で裁かれるべき」

2024年6月5日

 

新型コロナウイルスの武漢ウイルス研究所流出説が再燃気配だ。

6月3日、アメリカの新型コロナ対策を指揮していた、米国立アレルギー感染症研究所(NIH)前所長のアンソニー・ファウチ博士が、2022年末に同職を退任して以来初めて、下院新型コロナウイルス感染症特別小委員会の公聴会に主席、共和党の議員たちから厳しい追及を受けた。

新型コロナについては、武漢ウイルス研究所から流出したのではないかとする陰謀説が浮上し、共和党主導の下院新型コロナウイルス感染症特別小委員会は、ワクチンの義務化などの問題に焦点を当てて調査を行っていた。

その調査の渦中にいたのがファウチ博士だ。同委員会は、ファウチ博士が同研究所で行われていた研究について認識しており、その研究が新型コロナの拡大に繋がり、さらには、それを隠蔽しようとしていた可能性があると疑いの目を向けているのである。

■研究所流出説自体は陰謀論ではない

ファウチ博士は、公聴会で、新型コロナの起源として最も可能性が大きいのは動物から人への感染だとの個人的見解を繰り返しつつも、その起源が不明であるため、個人的には(研究所流出説に)偏見を持っていないとし、研究所流出説が広がらないよう圧力はかけなかったと以下のように言及している。

「研究室から流出したという概念は、本質的に陰謀論ではないと思う。陰謀とは、特定の事実を歪曲することだ。私がCIAに行き、研究室からの流出について話すべきではないと口止めするようなことが陰謀だ」

(省略)

機能獲得研究に個人的に関与していたかどうかきかれたファウチ博士は、その研究は配下にいる専門家が行っていたと回答。また、同研究所で研究されていたウイルスがSARS-CoV-2の作成に繋がることは分子的に不可能であると明言した。

■社会的距離や子供のマスク着用の科学的根拠は不明か?

コロナ禍、推奨されていた「6フィート(約2メートル)の社会的距離」についても、ファウチ博士は追及を受けた。公聴会に先立ち、5月31日に、同委員会が1月にファウチ博士に行なったインタビューのトランスクリプトが公開されたが、それによると、ファウチ博士は「6フィートの社会的距離」の推奨について、以下のように言及していたのだ。

「覚えていない。突然、それは現れたんだ。5フィートか6フィートか、あるいは何にすべきかという議論があったかは覚えていない。ただ、6フィートが適切だということだった」

同委員会は科学的根拠がないとするこの発言を問題視していたが、これについて、博士は公聴会で「私が『科学的根拠がない』と言ったのは、3フィート、10フィート、6フィートを比較する対照実験が行われなかったという意味だ」と説明し、「6フィートの社会的距離」はCDC(米疾病予防管理センター)が推奨したものだと述べた。

「6フィートのルールはビジネスに支障をきたし、子どもたちは家にいて勉強できない状態になった。なんとなく現れたルールに対して、責任を感じなかったのか?」と追及されたファウチ博士は「それはCDCが決めたものだ」と述べ、さらに、「CDCに公然と異議を唱えなかったのか?」との質問に対しては「CDCに公然と異議を唱えることは適切ではない」と答えた。

(省略)

つまり、推奨されていた社会的距離や子供のマスク着用の必要性は科学的根拠があるかどうか不明で、なんとなく決められたものだったということだろうか?

さらに、新型コロナが研究所から流出したという可能性については「その可能性はある。人々はそこから陰謀論的な側面を作り出した。研究所流出の可能性もある」と流出の可能性を否定せず、「流出した可能性自体は本質的に陰謀論ではないと思うが、そこから物事をスピンオフさせる人がいることはクレイジーなことだ」と述べている。

■大量殺人罪で裁かれるべき

厳しい追及を受けたファウチ博士だが、同委員会の中で、もっとも強硬な姿勢を見せたのは、ジョージア州の共和党下院議員マージョリー・テイラー・グリーン氏だ。同氏は「ファウチ氏は刑務所に収監されるべきだ。医師免許を持つ資格はない」と断罪し、公聴会後はNBCニュースに対して「ファウチ氏は大量殺人罪で裁かれるべきだし、人道に対する罪で裁かれるべきだ」とコメントした。(以下ソース)

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村松社長

旅行産業界に身を置いてはや45年。シンガポール航空社の日本でのB2Bリーディングカンパニーから京都の制御機器メーカー傘下旅行社を経て起業して以来早くも28年目に入りました。このコロナ禍で本当の旅行情報を発信するために旅行WEBマガジンを令和3年に立ち上げる。専門は海外の出張など。趣味:散歩ついでのお地蔵さん・神社お詣り、銭湯巡り、映画鑑賞。