税務署上がりの伯父が或る政府登録国際観光旅館の経理責任者に経営陣から頼まれて就いた、その旅館は当時その地域では一番の高級旅館で、供される料理が有名で料理長とその腕利のお弟子さんが心を込めて作っていたので繁盛していました、特段営業もせずともお客様はどんどん利用して頂き、日本航空の独自のホテル販売チャンネル(JALホテルシステム)でも運用され、予約はいつも一杯でしたが、手入れが行き届いたお庭が立派でその評判でそのお庭を借景とした宴会場も地元の名士(政治家、各役所、士業)にご贔屓にして貰い、栄華を極めていましたが、伯父いわく『今はいけど、帳簿見てどんぶり勘定での経営が判ったのでこのままじゃたち行かなくなるよ』と案の定、その後の旗振り役(資金源)経営者が早逝し、資金繰りが怪しくなり、そのどんぶり勘定で廃業してしまいました。とても残念です。

旅行業もそんなところがあり、何かしらのバックが付いている旅行代理店は、いざとなればバックがどうにかしてくれるだろと危機感が無く、安穏としています、しかしそこがまたガツガツしている小社と違って、どっしりと構えていているさまは、羨ましい限りなのですが、コロナ禍有事になれば、余暇産業はひとたまりも無く、その強風雨に吹き飛ばされてしまいます、そこで降って湧いた、有り難いお上からの仕事、お上の仕事だから水増ししても判らないだろうと安易な意識でやってしまったんでしょうね、先行HIS社子会社不正もそうでしたが、株式市場に上場している一流企業(HIS社も近ツーも上場企業)代表は、自社は社会の公器で在る自覚が欠如していますね、HIS社の場合は子会社と言え連結会計の筈ですから、国民血税の不正受給は罪が重いです、近ツーは更に罪が重いです、HIS社同様『ごめん返す』では、済まされませんね

国交相今度もおしゃられるんでしょうね『刑事告訴も視野に入れて・・・』

恥ずかしい限りの旅行業界です

 

 

近畿日本ツーリスト、過大請求問題で中間報告、不正請求額は3年間で約16億円に、現時点で86自治体との取引で可能性

近畿日本ツーリストは、2023年4月12日に公表した自治体などからの受託事業における過大請求について、緊急社内点検の進捗状況を説明した。西日本支社関西法人MICE支店による東大阪市の過大請求事案など、精査中の対象も含めて、現時点では86自治体で過大請求の可能性があり、その総額は約16億円にのぼることを明らかにした。これは、3年間の新型コロナ関連受託事業の総額約1300億円の約1.2%に当たる。

同社の髙浦雅彦社長は会見で今回の事案を謝罪するとともに「社長として監督責任を痛感している。調査委員会の調査結果を受けて再発防止策を構築し、信頼回復に努めていく」と話した。同社では、自治体側の精査を経て、過大請求額が確定次第、ゴールデンウィーク明けから返還を実施する。

緊急社内点検の対象となったのは、2020年4月1日から2023年3月31日の期間、同社が取り扱った762自治体などからの受託事業2924件。この中には民間企業や学校なども含まれる。

過大請求額の内訳は、担当者が受託数と差異があることを認識していたものが約5.8億円。このうち関西法人MICE支店による請求額が最も多く計約4億円。静岡支店が約6900万円。その他9自治体の合計が約1.1億円。その他の自治体名については、金額を精査中で自治体側の了解を得ていないことから、公表は控えた。

また、事務処理における誤謬、証憑など不備により同社において一旦過大請求と分類したものを最大約10億円と見積もっている。このうちの7割近くが、コロナ罹患や濃厚接触者の認定で再委託先の要員不足が生じた際、同社社員が代わりに従事したものの、それを合理的に証明する証憑がないことだったという。「一つ一つの差異の付き合わせには時間がかかる」(髙浦社長)ことから、最終的な金額の確定は先になる見通しだ。

原因は法的知識の不足と、営業目標の達成意識

原因について、髙浦社長は、新型コロナ受託事業契約に対する知識不足と営業目標達成意識を挙げたうえで、法的な知識不足については「通常の旅行の受注型と同じ感覚でBPO事業を考えていたのが一番の理由」と説明した。

このほか、請求額の改ざんについては関西法人MICE支店の東大阪市への事案以外は確認されていないと説明。同支店の支店長は事案を把握後1年に渡って黙認していたが、他の支店については一斉点検のもとで事案を把握・報告したとして、髙浦社長は「組織ぐるみの不正ではない」と強調した。

今回の不正については、親会社のKNT-CTホールディングスが4月17日付で外部専門家らによる「調査委員会」を設置。今後、過大請求の事実認定および同社における点検プロセスの妥当性の評価、発生原因の分析と再発防止策の提言準備を進めていくとしている。

5月8日からは新型コロナが5類に移行し、旅行需要の回復が期待されるタイミングでの不正発覚ついて、髙浦社長は「旅行業界に対しても、起こしてはならないことを起こしてしまった」との認識を示したうえで、「(今回の事案によって)個人旅行、団体旅行の予約や足元のオペレーションにも一部影響が出ている」ことも明らかにした。

 

 

 

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村松社長

旅行産業界に身を置いてはや45年。シンガポール航空社の日本でのB2Bリーディングカンパニーから京都の制御機器メーカー傘下旅行社を経て起業して以来早くも28年目に入りました。このコロナ禍で本当の旅行情報を発信するために旅行WEBマガジンを令和3年に立ち上げる。専門は海外の出張など。趣味:散歩ついでのお地蔵さん・神社お詣り、銭湯巡り、落語鑑賞、映画鑑賞。