ニューヨークで唯一の日系ホテルで在る、老舗ホテルの『キタノホテル』が「ザ・プリンス」で新装開業
米ニューヨークの老舗日系ホテル「ザ・キタノ・ニューヨーク」は12月1日、改装を終えて西武・プリンスホテルズワールドワイド(東京・豊島)傘下の「ザ・プリンス キタノ ニューヨーク」として再出発する。西武・プリンスにとっては最高級の旗艦ブランド「ザ・プリンス」初のニューヨーク進出となる。海外でのブランド認知向上の足がかりとする。
旧キタノホテルは1973年の開業以来、日本の歴代首相をはじめ、政府や財界の要人の宿泊先となってきた。客室数は150、地上18階建て。ニューヨーク中心部の主要駅「グランドセントラル駅」に近く、欧米旅行客の宿泊も多い。
西武・プリンスは2022年6月、キタノホテルを所有する北野合同建物(東京・千代田)の米現地法人から同ホテルの運営を受託。当初は23年春の開業を目指し、営業を続けながら立ち上げ準備を進めてきた。ロビーや客室の改装では、従来のクラシックな雰囲気を残しつつ「家具や色合いなどモダンな要素を取り入れたデザインに変更した」(広報担当者)という。改装費は非公開としている。
西武・プリンスは施設を所有せず、運営に特化することで多店舗展開を狙っている。23年4月時点で国内外で85ホテルを運営、今後10年で250拠点への拡大を目指している
キタノホテルからのプレスリリースより