厚生労働省は2022年1月11日、政府が新型コロナウイルス対策で2020年に調達した布製の「アベノマスク」の在庫分について、配布希望者の申請期限を2022年1月28日まで延長すると発表した。
14日までの予定だったが、既に8万5千件の申請があったほか、問い合わせが多数に上っているためという。
厚労省によると、昨年11月末時点での在庫は約8千万枚。同12月24日から、介護施設などに加え、個人や自治体からの配布希望の受け付けを始めた。
今後、余った分はマスク以外の用途などでの購入希望者に売却した後、今年3月ごろから廃棄処分の手続きを進める。
厚労省は介護施設や全世帯向けに布マスク約2億8700万枚を調達。施設向けの多くが配布しきれず、20年8月から21年3月にかけての保管費は約6億円に上った。岸田文雄首相が21年度内をめどに廃棄する方針を表明した。