自分の今の在る幸せ、自分を取り巻く多くの人達との関係を見直す善い機会だ、それも1年1回一生行う修行
2025年のラマダンは2月28日(金)前後から、イスラム教徒の修行中で最も過酷な、食を断つ修行が1ケ月間実行されます、3月31日前後が断食明け(ハリラヤ・プアサ)です
孤児や貧しい人々を思いやる、ラマダン月の祈り
神よ、この月の間に私たちが、孤児たちに優しくし、食事を施し、はっきりと挨拶し、寛大な人々と交際できるようにしてください、願いを持つ者たちの避難所たる御方よ」
この祈りの文句を詳しく解説していきましょう。
1. 孤児への注目
イスラム教およびそれ以前の宗教においては、孤児に関する事柄が取り上げられ、彼らに優しく接するよう求められてきました。
2. 飢えた人々への食事の施し
断食を行う人は、空腹を味わうために、他者の飢えによる苦しみをよりよく理解することができます。
そのためにイスラム教では、飢えている人々へ食事を施すように説いているのです。
3. はっきりとした挨拶
挨拶は、預言者ムハンマドも行っていた、伝統的かつ道徳が求める行為であり、社会の人々の心をつなぐのに役立ちます。
挨拶には、次の2つの効果があります。
・相手の健康を願う
・挨拶する側からの危害を加えないというメッセージを相手へ伝える
このように、挨拶は間違いなく、社会の人々の間に心のつながりを生み出し、それを深めていくのです。
4. 寛大な人々との交際
人は、本質的に社会的な生き物であり、常に他者と交流しています。
イマームたちの語るところによれば、最後の審判の際に人は、どのような人々とつきあっていたかを質問されるということです。
預言者ムハンマドは、次のように語っています。
「人は、友人や自身の身近な人の宗教に基づいた者となる」
そのため、つきあう相手がどのような人々かは重要なことだと言えます。
イスラム教は、尊敬すべき寛大な人々と交際するよう勧めています。
預言者はまた、次のようにも語っています。
「最も幸運な者は、尊敬すべき寛大な人々と交際している者である」
なぜなら、人はそのような交際でより心身が美しくなるからです。
これらすべての願いは、それを抱く者たちの避難所たる至高の神の恵みによって叶えられるのです。
イラン国営放送のインターネット版Parstoday(パーストゥデイ)の日本語版より
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